2016年に「純喫茶、あの味」という本を出版した。明確なマニュアルがある企業の店と違って、個人経営の店は閉じてしまえばその後何かが継承されることは多くない。そんな思いから生まれた本だが、消えてしまうとしてもその記憶がある人たちによって形を変えてどこかで生まれ変わっているのかもしれない、と最近は思う。