何かを美味しいと思うとき、その素材や味付けはもちろんであるけれど、振り返ってみたら「しあわせに感じる時間」がより記憶に風味をつけている気がする。食べ終わってから少し先の、お店を出た瞬間の満足感がそうだろうか。純喫茶の方々はたいてい帰り際に印象的であって、その笑顔を思い出してまた訪れたくなってしまう。